第5回入賞作品

最優秀賞

-- 光と陰 --
投稿者: 寿建設株式会社 / 森崎 英五朗 様
[ 写真説明 ]

夜間の鉄道トンネル補修。作業用照明がスポットライトのように現場を引き立てて見えた。一般の方の目に触れることのない工事であるが、なくてはならない大事な仕事である。

[ 選評 ]
確かに光と陰とのバランスは絶妙ですが、左手前にかすかに見えるような白華(アルカリ成分の融けだした跡)や上半部に見る型枠跡、そして馬蹄形といった形状により、時間までをも表現した作品になりました。土木写真には一般の方や関係者以外にはなかなか見えないものを見せるという役割もあります。ロケーションが絶妙でしたね。

優秀賞

-- 主役は君たち? --
投稿者: 磯沼建設株式会社 / 田中 潔利 様
[ 写真説明 ]

人工リーフ工・捨石投入作業
作業状況よりも、手前のカモメ達が目立つ写真になってしまいました。

[ 選評 ]
海洋工事を扱った作品も数多くの応募がありましたが、この作品が群を抜いていました。近景、中景、遠景(水平線だけでなくほかの船がいればなお良かったのですが・・・)をうまく使い、カモメと水柱が止まっているところに逆に動きを感じます。シャッターを切るタイミングが最高です。
-- ゴールは遠い --
投稿者: 丸運建設株式会社 / 佐藤 智 様
[ 写真説明 ]

梅雨時期の施工だったので、梅雨の晴れ間を狙い勝負に出ました。それにしても施工延長2km以上ですのでゴールが見えません(笑)

[ 選評 ]
構図的に素晴らしい作品です。路面から10mほどの高いところから狙っているようですがドローンではなさそうだし高所作業車かな?舗装工事など面を作っている作業はやはり多少高いところからの撮影のほうが断然有利です。高車は撮影の立派な道具です。休んでいるようならどんどん使いましょう。
-- 防護のために --
投稿者: 無職 / 増田 とし雄 様
[ 写真説明 ]

夏の暑い中がけ崩れ防止のために危険な作業に従事する人々に感謝

[ 選評 ]
もっとアップにすると人の動きや表情なども見えてきますが、フリーフレームの出来上がりと鉄筋組、そしてこれからの部分との三段階を入れたのが説明的ではありますが土木写真では必要な写真かもしれません。作業員の動きで大変さも伝わってきますので、もっとアップも撮ってみてください。
-- 静寂に包まれた国道14号上橋梁架設 --
投稿者: 株式会社IHIインフラシステム / 山本 一昭 様
[ 写真説明 ]

国道14号小松川橋を渡河する首都高速中央環状線へ新たなJCT橋の誕生です。普段無い国道通行止の静寂の中、架設作業の音だけが聞こえ新たな橋が誕生して行きます。

[ 選評 ]
異種クレーンによる同時架設は珍しいですね。しかし、写真的にはそういった工事内容が今一つ表現できていません。架設も動きの終盤でしょうか?ほぼほぼ桁がくっついてしまっています。橋梁架設の難しさは何といっても桁の動きの軌跡を予想したアングルとタイミングです。次回の架設は是非頑張ってください。
-- コンクリートプール --
投稿者: 株式会社伊達建設 / 加藤 政行 様
[ 写真説明 ]

新東名高速の厚木南IC(仮)設置に伴う工事で軽量盛土工、Co打設中の作業員。全身コンクリートだらけで表面均し作業の姿が一般的には表に余り出る事が無く印象的だった為、写真に収めた。

[ 選評 ]
腰まで入って後で足が抜けるのかしらと思わせる奇抜で面白い作品です。ライティングも非常に良かったですね。コンクリートの質感がうまく出ていますし、斜めに走った影が単純になりそうな画面をいい形で引き締めています。しかし、影は入れても手前の柵とビニールはなかったほうが良かったかも。

入選

  • -- 堂々と --
  • 投稿者: 無職 / 増田 とし雄 様
  • [ 写真説明 ]

    第二東名高速道路のための橋げたと富士山を絡めて写してみた

  • [ 選評 ]
    何かの表紙で見たような画ですが、背景の富士山が素晴らしいですね。惜しむらくはあと1mでもアングルが高ければ富士山の雪とそうでない境目が見えて完璧でしたのに。しかし、何気ない風景の中にこういった形の面白さを見出せるのは施工中の土木構造物ならではです。これからもいい発見があることを期待しています。
  • -- 整地工 表土剥ぎ取り --
  • 投稿者: 株式会社宮田建設 / 三平 廣幸 様
  • [ 写真説明 ]

    整地工 56-1表土剥ぎ取り

  • [ 選評 ]
    茶色系のモノトーンですが、あの有名な北海道のラベンダー畑の写真をほうふつとさせる作品ですね。半逆光のライティングも丘の凹凸をうまく表す手助けをしています。手前の大きなキャタピラの痕跡が前後の距離感を引き出し、コントラストとしてかなり計算された素晴らしい写真になりました。
  • -- 青空の下で! --
  • 投稿者: 株式会社 横河ブリッジ / 五十嵐 勉 様
  • [ 写真説明 ]

    ケーブルクレーン斜吊工法
    山梨県の桂川水系に跨る新院辺橋の架設状況写真になります。晴天に恵まれての架設写真です。

  • [ 選評 ]
    ケーブルクレーンをうまく見せたいばかりに桁の右側のネット部と下部に設けられた落下防護ネットがぴったり重なってしまい、妙に不安定な絵柄になってしまいました。いつも見慣れた自分では解っていても他人はどう見るかわかりませんので、いろいろな視点からじっくり狙ってみましょう。
  • -- 夜間作業 --
  • 投稿者: 定年退職 / 多和 裕二 様
  • [ 写真説明 ]

    平成31年度完成予定の多目的ダム「八ッ場ダム」が昼夜を問わず工事が進められていました。

  • [ 選評 ]
    八ッ場ダムの見学台からの長時間露光ですね。夕暮れ時の撮影時刻はぴったりだと思います。スカイライン(山の稜線)を入れたのは良いのですがギリギリすぎました。もっと入れて空の色の変化を楽しみましょう。今は打設面がもっと見えてきていますので、再度チャレンジですね。
  • -- 東京湾を浚渫 --
  • 投稿者: 定年退職 / 多和 裕二 様
  • [ 写真説明 ]

    撮影場所は東京港の江東区青海沖です。大型客船ターミナル建設の一環としての浚渫作業と思われます。

  • [ 選評 ]
    背景の夕日を浴びた富士山とビル群、そして赤いコンテナとグラブ船のブームのオレンジが画面をうまく色構成しています。画角としては右側のグラブ船のアンカー部分は要りません。縦位置でアップにし、グラブから漏れる水とのうまいタイミングで写真全体に動きが出てくるはずです。
  • -- サロマ湖を望む4船団 --
  • 投稿者: 株式会社西村組 / 山田 寛和 様
  • [ 写真説明 ]

    オホーツクの大海原とサロマ湖を繋ぐ航路で、豊富な水産資源と日々利用している漁業者の安全航行を確保するため、4船団による浚渫作業を行いました。

  • [ 選評 ]
    今回もドローンによる応募作品が数多くありましたが、この作品が群を抜いていました。空撮では難しい画面構成、なかなか揃わないグラブのタイミング、そして朝の斜光を利用したライティング、どれをとっても申し分ありませんが、やはりドローン使用ということで入選止まりとさせていただきました。